夫は、大学生の時のタイ旅行で、現地の生水で作られたジュースのようなものを飲んで、他の人はバッタバッタと下痢や嘔吐に倒れていく中、1人だけピンピンしていたという武勇伝が大の自慢。
お腹を壊さなかった理由は、実家で結構な頻度で賞味期限切れのものや、腐りかけのものを食べていたから、不衛生なものに対して抗体がしっかり出来ていた、というのが彼の自論。
それとは対照的に、私の実家は賞味期限切れの物は絶対に食べないという家で、結婚後の食生活の主導権は私が握ったので、必然的に賞味期限は厳守されるし、腐敗やカビに関してもかなりセンシティブで、彼が実家で身につけてきた強靭な免疫力は失われていく羽目に。
結婚して2人で海外旅行を楽しむようになると、最初の頃は、旅行に行くたびにプチ下痢を起こしていたのは、私だった。
それがいつの頃からか、立場が逆転し、旅行にいく度にトイレと大の仲良しになるのは夫となった。
ベトナムには2度訪れたのだが、1度目は、屋台でフォーに大量に入れた生野菜にあたったのか、あまりの嘔吐と下痢の酷さに現地の医師にホテルまで来てもらい、注射を打ってもらった。
2度目も、きっと生野菜か水にあたったのか、一泊二日のハロン湾クルーズ(奇岩を楽しむクルーズ)で、船の中のお部屋から一歩も出れず、ベッドとトイレの往復で旅を終えた。
私のお腹が強くなったわけではない。
私は自分のお腹を過信せず、生野菜や水(氷とか)などの、危険が潜んでいそうな飲食物には手を出さなかっただけなのだ。
何度も同じような経験をして、彼も学習したようで、海外旅行時にはナマモノには気をつけるようになり、以前のような激しい下痢に見舞われることは無くなった。(もちろん、プチ下痢には何度も見舞われてる)
上海に来ても、彼だけが何度も下痢になって病院に通うことが多々あった。レストランで出されるお水やお湯を警戒心なく飲んでいたらしい。(お水だけが問題ではないかもしれないけど…)
これも、レストランで出されるお湯やお茶は飲まないことで、なんとかお腹を壊す回数を減らしてきた。
帰国が近くなったある日、会社の同僚と焼き鳥屋さんに行って、その翌日からまた酷い下痢と高熱に見舞われた。
何を食べたのか聞くと、なんと、焼き鳥の他に鳥刺と生レバーを食べたらしい。
その焼き鳥屋さんは、その日に初めて行ったお店で、しかも真夏(その年の夏はとても暑く、気温が40度を超える日も何日もあった)。
いやいや、自分のお腹の弱さを知っていたら、中国で鳥刺や生レバーなんて食べないでしょ!君のお腹はガラスのように脆いのだから!お腹に壊物注意って貼ってあるのに、君はその字が読めないアホなのか!
と、少し強めに罵ると、
字が読めんのか〜!って、面白いこと言うね~❣️
と、至極喜んだ。
そこ、喜ぶところぢゃない😭
この天真爛漫さは本当に彼の素晴らしいところだと思うけど、全てがこの調子で、ま、今回は大丈夫でしょ~が命取りにならないといいのだが…。
プロフィール
50代のズボラを自覚する主婦です。
人生の折り返し地点を過ぎて、wordpressでのblogに挑戦。
美味しいもの、健康的なもの、手作り、に心惹かれます!