先日、ある会合で来賓を紹介する際に、司会者が、
「〇〇議員さんは、大変お忙しい方で、先週はタイに出張、昨日まではインドネシアと、世界を駆けずり回っておられます。」
と言った。
最近日本語に敏感になっている私は、この「駆けずり回る」が気になった。
駆けずり回る
駆けずり回るって、何か助けが必要だったり、ミスをしてしまったり、どちらかというとネガティブな事象があった場合に、あちらこちらをくたくたになるまで回るイメージだった。
即座に浮かんだ例文が、
「期限までに借金を返すために、あちこち駆けずり回ってお金を集めた。」
「迷子になってしまった子犬を探すのに、朝から晩まで駆けずり回ってようやく見つけた。」
とか、なんだか大変そうなミッションがあって、その解決のために心も体も砕いて頑張る感じ。
でも、辞書で調べてみると、
駆けずり回る
あちこち駆け回る。また、ある目的を達成するため、方々へ行って尽力する。奔走する。
デジタル大辞泉より引用
ネガティブな要素は感じられない。
なるほど、「方々へ行って尽力する、奔走する。」は、議員さんの大変さを正しく表している気がする。
へとへとになるまで頑張っている感じもしないでもない!
私個人的には、「駆けずり回る」よりも「飛び回る」の方がしっくりくる気がしたが、どうであろう?
飛び回る
私のイメージの「飛び回る」は、「飛行機など乗り物を駆使して、あちこちを忙しく回って任務を遂行する」であった。
そして、なんだかちょっとかっこいい気もしていた。
飛び回る
1、空中をあちこちと飛ぶ。
2、自由にあちこちかけまわる。はねまわる。
3、ある目的のために忙しくあちこち歩きまわる。奔走する。
デジタル大辞泉より引用
なるほど、忙しく歩き回る方に重点が置かれている感じがする。
「駆けずり回る」には入っていた、「尽力する」のキーワードがない。
なるほどね~!!
なんとなく納得できた気がする。
プロフィール
50代のズボラを自覚する主婦です。
人生の折り返し地点を過ぎて、wordpressでのblogに挑戦。
美味しいもの、健康的なもの、手作り、に心惹かれます!