2016年の冬(だったと思う)、お誕生日ディナーに八丁堀のシック・プッテートルにお伺いして、初めて生井シェフのお料理を口にした。
アミューズから、五感を楽しませてくれるお料理で、コースを食べ終わったときには、またこのお料理の数々を食べたい!の気持ちでいっぱいになった。
とても美味しかったので必ず再訪します!と、オーナーに話したところ、生井シェフは独立されるので、来月からはこのお店はイタリアンのシェフを迎えて、リニューアルするとの答えが返ってきた。
それからしばらく上海での生活があり、時々「あの時のあのフレンチ、美味しかったな〜」と思い出すだけで生井シェフのその後を調べることもしてなかった。
昨年東京に戻ってきて、今年のお誕生日のレストランをどこにしようと考え始めたときに、
そういえば、あのシェフのお店はいずこに?
と、思い浮かんで調べてみた。
Ode(オード)@広尾
ネットの力ってすごい!生井シェフの現在のお店が判明!
早速予約してランチに伺いました。
一階には、ひっそりとOdeの名前があるのみ。
お店は2階にあるらしい。
ワクワクして階段を上がってみる。
何これ〜!会員制のお店みたいな入口!
もう、入口からワクワクする〜✨
順番に一組ずつ入るシステムを知らずに、扉が開いた途端に、前の組の人について入ったら、
「御順番にお呼びいたします」
妻、前のめりすぎて、やんわり注意された💦
お店は、コの字型のカウンターと個室の構成。
居心地の良い空間づくりがされていて、これからのお料理の楽しみがいやが上にも高まる!!
まずは白ワインを注文。
お料理の一品目は、フィンガーフード。ドライアイスでもくもくと、昔のアイドルさながらの登場!
メニューには、伏せ字を使って「ドラ○ンボール」と書いてありました(笑)
カカオでコーティングされたオマール海老のビスクで、噛んだ途端に、エビの香りが口いっぱいに広がる。う〜ん幸せ〜!
で、すぐにローズマリーで香り付けされたコアントローを流し込むと、大人の味わい!
もうここで心を舌を鷲掴みされた!
次のフィンガーフードは、
「ビーツ 黒オリーブ」
ビーツをシート状にして、りんごと何かのピューレを入れて、その上にアマランサスが添えられている。
何かのピューレって、きっと黒オリーブなのかしらね。
丁寧にお料理の説明をして下さるのだが、聞き逃すものが多く、「まぁ、食べて美味しいのが一番ね!」と、耳が遠くなってきてるのを誤魔化してみた😅
横から夫に、
もう少し引きで撮らなきゃ、大きさが分かりづらいよ!
と文句を言われながら撮った、焼き立てフォカッチャ!
湯気が出てる状態で、見せてくれて、本当に美味しそう!
このサービスも素敵!!食べるのがより一層楽しみになる!
これは、こちらのスペシャリテだそうです。
グレ−2023という名前のお料理
聞き取りが間違っていなければ、イワシの頭や骨も使ったお魚のメレンゲの下に、アボカドやイワシ(多分他の魚も)や宮崎の尾崎牛を少し炙ったものなどのタルタル。
メレンゲを崩した後の写真もあれば美味しさがより伝わったかも。
写真では、なんじゃこりゃ!ですが、これは、一皿でいろいろなお味を感じることができて、文句なしのスペシャリテでした!感動した!
こちらは、ホタルイカのリゾット
メニューには、シンプルに「ホタルイカ」と。
上の白髪ネギのようなものは、ウルイだそう。
リゾットには、コリアンダーとシブレットその他いろいろのピューレがかかっており、リゾットのスープはあさりの汁も使われているとか。
中にころっと感じるイカの食感が楽しいリゾットでした。
ここで先ほどのフォカッチャが登場〜〜!
これ、もっちもちだけどふわふわの、幾つでも食べられてしまう魅惑的なフォカッチャ。
フォカッチャでお腹がいっぱいになってしまわないように、一つの料理に、ワンピースだけでおさめるのに苦労するほど美味しかっった!(注:お代わりは自由でいくらでも食べることができます。)
販売してたら絶対に買って帰りたい一品!
魚料理。
「真鯛」
説明で聞き取れただけ書き上げると、
真鯛のポワレ、ゴールデンキャビア(薄い黄色の魚卵がそれ)、オータムポエム、菜花、くるみ、魚のコロッケ。
これもまた、一皿でいろいろなお味が楽しめました。
本日の肉料理、金華豚。まずは焼き上がりを見せてくれました。
実際は、焼き色がしっかりついていて、もっと美味しそうに見えたのよ。写真の腕が悪くて、本当にすみません😣
ピントがあっていませんが、先ほどの金華豚がきれいに盛り付けられて出てきました。
味の濃い豚で、ちょっとピリ辛のソースと卵黄のソースの2種類が楽しめて、付け合わせもどれも美味しく融合!
最初に白ワインを選んだが、それを飲んでからは、ペアリングをお願いした。
途中からでも快く受けてくださり、リゾットには美味しい白ワイン、魚料理には、濃厚なシャンパン、お肉には、重めのマルベック、どれもお料理とぴったりで、最初からペアリングにしなかったことを後悔した。
デザートは、「みかん 生姜 にんじん」
右横の白いのが、アイスクリームで、これが一口食べると生姜の香りが口いっぱいに広がって、大人の味。
食後のお茶は6種類から選べ、どれも興味のそそられるもので、迷いに迷った挙句、
サスtea、という、お料理ででた野菜クズを使ったお茶。サステナブルとかけたお茶。
お茶というより、ブロスだね。最後に心地よい苦味が残るお茶でした。
小さなお菓子は、いちごを使ったこれまた繊細な一品と生チョコ。
直筆サイン入りメニュー
お会計の前後(どちらか忘れた)で、スタッフさんから渡された一枚の紙。
なんと、シェフの直筆サイン入りのメニュー!
一枚一枚サインされてるとかで、なるほど、我々2人分のメニュー、サインが微妙に違う。
おもてなしの心意気、半端ない!脱帽です!
感想
スタッフさん全員よく教育がされていて、サービス、応対、どれも気持ちがこもっていて心地よかったです。
最初にひと席ひと席全てに、シェフがご挨拶に回られて、温かみのある言葉で、高級レストランにある変な緊張感を解いてくれる感じがとても嬉しい。
私たちは、八丁堀のシックでの感動が忘れらずに、今回来た旨をお伝えすると、
「ご満足いただけるか、緊張します」
と、お茶目な回答をしてくださりました。
帰る時も、お見送りに出てきてくださり、最初から最後まで、本当に心温まる素敵な時間を過ごすことが出来ました。
補足情報
今回、12時からの予約で、ゆったりとお食事を楽しませてもらったので、なんと、コース全部終わったのが、15時半。
時間に余裕を持って、お食事を楽しむように予定されるのがいいかも。
ペアリングは、量も調整してくださるとのことで、今回我々は、量を少し少なめでお願いしました。お料理をより楽しむためにも、ペアリングはおすすめ!
今回ランチで頂いたのは、「季節の食材をつかった8皿前後のお料理」で9,000円。
ランチでも、11皿前後のお料理も注文できるようで、こちらは17,000円。
(2023年2月現在の情報)
胃袋に自信が持てなかったので、8皿前後のお料理をお願いしたが、11皿でもペロリとイケるのでは?と思った。
プロフィール
50代のズボラを自覚する主婦です。
人生の折り返し地点を過ぎて、wordpressでのblogに挑戦。
美味しいもの、健康的なもの、手作り、に心惹かれます!