絲印煎餅133枚のなぞ

使ってみた・食べてみた

子供のころに食べたっきり、40数年ぶりに食べる絲印煎餅。

思い出の中の味は、「素朴だけどなんだか甘いもの」。

偶然見かけて、答え合わせ気分で買ってみた。

伊勢市に本店のある播田屋の絲印煎餅

おかげまいりの絵の、レトロ感漂うかわいいパッケージ。

箱を開けると、どど~んと、20包入り。

一つの包みに7枚入っている。

一口サイズの甘い煎餅。

原材料は、小麦粉(国内製造)、砂糖、鶏卵、食塩/膨張剤、とシンプル。

卵煎餅といったところだろうか。

食感は軽い。味はとても素朴で甘さもそこそこ。

子供のころの記憶よりは、甘さは控えめで、2包くらいはぺろりと食べれた。

昔ながらのお菓子だね~。

由緒正しいお菓子

明治38年、天皇陛下の伊勢神宮ご参拝に際し、献上菓子として創作いたしました。

明治、大正、昭和、平成と、天皇皇后両陛下並びに各皇族殿下に献上及びお買い上げいただいております。

播田屋HPより引用

由緒正しいお菓子なのね~。

そもそも絲印って、なぁに?

箱の中に、絲印煎餅の由来と絲印の由来の書かれた栞が入っていた。

絲印とは、室町時代以降中国からわが国に輸入された生糸に添付されていた銅印のことをいい、小さな鈕(ちゅう)のついた印です。
この輸入生糸の一荷には、必ず銅印一個をつけ、わが国に到着した後その斤量をあらため、受領証書にこの印を押して、取引の証とする優雅な風習がありました。
しかも、一荷ごとにつけてある印は、印面も形もそれぞれ異なり、印文も取引用語を抜きにして、弄花吟月、愛春惜秋等の風流語や、判読しにくい謎のような文字、絵、文様などが風雅に表されていました。
また、鈕には人物、動物等を鋳出し、意匠も種類も雑多で、明時代の精巧な鋳金術をそのままに、小さいながら当時の工芸美術品の代表的なものと言えます。
太閤秀吉もこの絲印を愛し、公文書に押す自らの朱印もいくつか秘蔵していた中の最珍品を用いたと伝えられています。

絲印煎餅栞より引用

なるほど、この絲印の印影が焼き付けてあるから、絲印煎餅というのね~!

何種類の印影があるのかしら?

数えるのも楽しいかも♪

内容量133枚のなぞ

原材料をチェックするときに、何気に目に入った「内容量133枚」の文字。

ふつうは、内容量は気にならないのだけど、「133」って数字が気になった。

確か、この箱の中には、20包の絲印煎餅がある。

133を20では割り切れない。

?????

不思議な数字の謎を解いてみたくなった。

播田屋本店さんに電話してみた

133枚の訳を知りたいと伝えると、丁寧に教えてくれた。

基本、1包7枚入りなのだが、機械作業なので、稀に1包に6枚のものや8枚のものが出来ることがある。
それゆえに、少なめの133枚の表示にしているとの回答。

なるほど、19包×7枚の133枚は確実に入っているから、133枚なのね。

お客様をがっかりさせない精神が、この133枚と言う表示を生んだのだ!
素晴らしい!

そして、何より、一箱のお菓子から、ちょっとした謎解きの楽しみの時間を持てたことがリッチである。

プロフィール

管理人
いとこ

50代のズボラを自覚する主婦です。
人生の折り返し地点を過ぎて、wordpressでのblogに挑戦。
美味しいもの、健康的なもの、手作り、に心惹かれます!

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