鍋が釜を黒いと笑う~東京駅から立川駅へ、富士山が見えるのは?

つれづれ

とある休日、中央線に乗って立川に向かっていた。

我が家は、東京の東側に住んでいる期間が長く、吉祥寺より西に行ったことがなかった。

新宿から中央線快速に乗り、ちょっとした遠足気分で車窓からの景色を楽しんでいた。

三鷹駅で、70代くらいの女性二人が乗ってきた。

乗り込むときから、一人の女性の声が際立って大きく、聞き耳を立てずとも会話の中身が分かるほどであった。

列車に乗るなり、声の大きな女性が、

「えぇ!喉痛いの?それなら、この飴、すごく効くよ。のど飴きんかん!これ食べなよ。」

心の中で、

それ、(はちみつ)きんかんのど飴!と突っ込んでしまった。

しばらくすると、その女性が突如

「私、デカ(刑事)は嫌い」

と言い出して、穏やかではない話をし出すな~と思ってたら、

「恋愛も嫌い」と続けて、どうやらテレビ番組の話だろうと想像した。

すると続けざまに、

「でも、貞子は好き」

刑事もの、恋愛もの、そしてその他のジャンルが貞子か~い!!

と、もうそのお母さんの話が気になって耳がダンボになってくる。

もう、笑いのツボ押されまくりで、ニタニタ笑いながら話の続きを待っていたら、次の国分寺で降りてしまった。残念。

楽しい女性の会話のおかげで、中央線快速の旅はあっという間に目的地の立川に到着。

余談をひとつ。

立川には長らく無沙汰にしていた我が家夫婦の共通の友人に、会いに行ったのであった。

その友人から、中央線の立川駅手前で、車窓から富士山が見えると教えてもらっていた。

夫は、中央線に乗り込むなり、

「進行方向右側だよ!」とすごい自信満々に言い放ち、私を右側の窓に連れて行った。

その日は雲一つ無い快晴、富士山好きの妻は、さぞかし綺麗な富士山が見れるだろうと、ものすごく楽しみにしていた。進行方向右側の窓に、おでこが触れんばかりに近寄って見ていた。

が、見えてきたのは駅ビル、富士山が見えないまま立川に到着。

「何故あんなに自信満々に、進行方向右って言えるんだよぉ~~~!!!!」(泣)

「富士山」「進行方向右」「いつ見える?」「あれ?」

私が聞き耳を立てて居たように、私たちの周りの中央線を熟知している方々は、心の中で

「進行方向左ですから!残念!」

って思ってたのかなぁ~~~とほほ

鍋が釜を黒いと笑う・・・自分のことを棚に上げて他人をからかうたとえ。

プロフィール

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いとこ

50代のズボラを自覚する主婦です。
人生の折り返し地点を過ぎて、wordpressでのblogに挑戦。
美味しいもの、健康的なもの、手作り、に心惹かれます!

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