先日、スーパーで初めて目にする言葉に遭遇。
「おしょろセット」
おしょろセットとは
言葉だけが先に目に飛び込んできたので、何それ?と思ったが、よく見ると、「お盆 お供え 心をこめて」の文字と、ナスとキュウリがあるのが分かった。
お盆のあれね!
ご先祖様は、胡瓜で作った馬に乗り、茄子で作った牛に荷物を載せ、あの世と現世を行き来されると言われている。
現世に来る時は馬のように早く、あの世に戻る時は牛のようにゆっくりと移動する意味も込められてる。
スーパーで見かけた「おしょろセット」には、キュウリ、ナスのほかに、菊の花、ニンジン、サツマイモ、ピーマン、ほおずきが見える。
キュウリ、ナス以外のものは何に使うのだろう?
調べてみると、ニンジン、サツマイモ、ピーマンも動物を作るのに使われるとか。
う~ん、次回このスーパーに行ったら、セットの内容をどのように使うのか取材してこよう!!
スーパーへ取材に行ってきた
スーパーの野菜売り場に行って、「おしょろセット」の人参、さつまいも、ピーマンの意味を聞くと、スタッフさんも知らないという。
売り場マネージャーなら分かるはずだが、その日は、午後出勤だというので、出直すことにした。
午後改めてマネージャーさんに尋ねると、
「あれは、そのままお仏壇に備えていただくものです。」と。
それでも、しつこく人参やサツマイモ等の意味を尋ねると、「そういうお供えのセットですので…」と、困った顔をされた。
不納得を隠して、笑顔でお礼を言ってスーパーを後にした。
今回の回答
このスーパーで売っている「おしょろセット」は、お盆の時期にお仏壇に供える野菜セット
であった。
ついでに田舎の母にも聞いてみた
田舎の母なら知ってるだろうと、電話して聞いてみた。
・もともと、お盆に備える野菜は、その季節に自宅で収穫されたもの。
・ご先祖様にも召し上がっていただきたい、という意味があるのだろう。
・夏に採れる野菜が中心だったが、まだ小さいイモ類もわざわざ掘ってお供えした。
・野菜を盛る器として、大きな里芋の葉を使った。
要約すると、こんな内容。
こんな機会でもないと、母の子供のころのお盆の行事など聞くこともなかった。
たまたま目に飛び込んだ言葉から、色々と調べる楽しい時間が持てた。
7月にお盆飾りを売るのはなぜ?
お盆といえば、8月のイメージが強いが、なぜ7月にお盆飾りを売っているのかも疑問だった。
調べてみると、地域によってお盆飾りを飾る期間が、7月のところもあるということが分かった。
東京は、7月にお盆飾りをする地域が多いとあった。
なるほど、納得。
7月盆(新盆)と8月盆(旧盆)が出来た理由は、明治政府が太陽太陰暦から太陽暦に変更したからという話も面白かった。
13か月あった旧暦から新暦に変えると、ちょうど農作業の忙しい時期に重なるので、地域によっては、8月の旧盆に合わせるという選択が多くなったとか。
ありがとう、近所のスーパー
「おしょろセット」ただこの一言で、色々と調べる機会がもてた。
50代となると、なんとなく知ってる気がするものも多くなってくるが、こうやって全く知らない言葉に出会うのは楽しい♪
ありがとう!!近所のスーパーさん、である。
プロフィール
50代のズボラを自覚する主婦です。
人生の折り返し地点を過ぎて、wordpressでのblogに挑戦。
美味しいもの、健康的なもの、手作り、に心惹かれます!