小学生のころ、いとこ4人が祖父母の家で夏休みの大半を過ごした。
自然派を好む祖父母の家では、購入されたお菓子というものは、ほとんどお目にかかれなかった。
餅を乾燥させたものを、炭火で丁寧に言ったあられ、時には、油で揚げてカラメルを絡ませたもの等々、祖父母お手製のものばかりが、おやつとして出されていた。
しかし、お盆になると伯父伯母たちが手土産に、色々とハイカラなお菓子を買ってきてくれ、その時ばかりは華やかなお菓子を食べることができた。
今回、西武池袋本店卯花墻で買ってきたのは、華やかではないが、祖父母の家でよく食べたな~の、思い出のお菓子2つ。
シンプルさが今なら嬉しい 本家尾張屋 蕎麦板(黒ごま)
蕎麦シリーズで、よく祖父母の家で出されたのは、蕎麦ぼうろと、この蕎麦板である。
蕎麦板の原材料はいたってシンプル。
小麦粉(国内製造)、砂糖、鶏卵、そば粉(そば(国産))、ごま、食塩。
小学生の私は、パンチが足りない面白味のないお菓子と思っていた。
この年になって食べると、このシンプルな材料で、滋味深いバランスよい味が出せるなんて、素晴らしいお菓子だとよく分かる。
カリっとした食感と、程よく入ったゴマの風味が良いアクセントになって、食べ飽きない。
後から追っかけてくるほんのり蕎麦の香りは、ほっと優しい気持ちになる。
個包装になっているのも嬉しい。
食べすぎることがない
京絹巻
こちらも、子供の私には、良さがわからなかったお菓子だった。
銘菓売り場で見かけても、長い間スルーしていたのが、今回は、夫の
これ食べてみたい!
と、不思議なセンサーに引っかかったのがご縁で、我が家にやってきた。
私の大好きな、少ない原材料!
砂糖(国内製造)、小麦粉、水飴、胡麻。
小麦粉の煎餅で、程よい硬さの飴をくるんだお菓子。
原材料で砂糖が一番多いので、甘さは相当なものだと思うが、嫌な甘さではない。
これもまたゴマの香ばしさが後引く。
三條若狭屋のHPには、
「香ばしいごまの巻きせんべいで、中にはお砂糖が入っており、昔ながらの味です。」
と説明されている。
巻煎餅の中に入っているのは、私にとっては単なる砂糖ではない。
硬さがある!!
しかし、飴のように歯にくっつくような粘りはない。
硬さはあるが、一度かみ砕くと、ホロホロといい具合に崩れていってくれる。
果たして、これは砂糖なのだろうか?飴なのだろうか?
ゴマの風味、シンプルな小麦の煎餅、飴なのか砂糖なのか絶妙な硬さのもの、すべて合わさっていいハーモニーを醸し出している。
今思うこと
蕎麦板も京絹巻も、原材料がシンプルで、保存料や着色料やカタカナ表記(トレハロースとか)のものがない。
伯父伯母も、自然派の祖父母を思って、シンプルだが美味しいものを選んで買ってきていたのであろうかと、想像する。
祖父はとても厳格で、私たち孫は、コーラは絶対に飲ませてもらえなかった。もとよりコーラは祖父母の家には存在しなかった。
夏休みの楽しみの甘い飲み物は、カルピスであった。
そのカルピスも週に3日だけ、あとは、麦茶やドクダミ茶がおやつのお供だった。
春休み、夏休み、冬休み、孫たちにとっては、よいデトックス期間でもあった👍
プロフィール
50代のズボラを自覚する主婦です。
人生の折り返し地点を過ぎて、wordpressでのblogに挑戦。
美味しいもの、健康的なもの、手作り、に心惹かれます!